Last Updated on 2025年7月31日
概要
Google Chromeは高速なブラウジングを実現するためにキャッシュを活用しています。
しかしキャッシュが原因でページの表示が崩れたり、最新の情報が反映されないことがあります。
すべてのキャッシュを削除すると、ログイン情報や設定もリセットされてしまうため、
特定のページのキャッシュだけを個別に削除したいケースも多いです。
本記事では、Chromeでページ単位のキャッシュ削除を行う具体的な手順やコツを詳しく解説します。
目次
キャッシュとは?仕組みの基本
Webブラウザのキャッシュは、ページの読み込みを高速化するために画像やCSS、JavaScriptなどのファイルを保存する仕組みです。
一度読み込んだデータを再利用することで、通信量を減らし表示速度を向上させます。
しかしキャッシュが残ることで、ページの更新が反映されない、古い画像が表示される、という問題も発生します。
また、キャッシュはサイト単位やファイル単位で保存されるため、
全体のキャッシュ削除を行うと他サイトの情報も消えてしまうリスクがあります。
特定のページのキャッシュだけ削除できれば、必要な情報を保ったまま問題を解決できます。
Chrome標準のキャッシュ削除方法
まずはChromeの標準機能でキャッシュを削除する手順を紹介します。
こちらは全体のキャッシュを削除する方法です。
- Chromeのメニュー(画面右上 > 三点リーダー)から「設定」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「閲覧履歴データを削除」をクリック
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
- 期間を「全期間」にして「データを削除」を押す
この方法では全ページのキャッシュが削除されてしまいます。
ページ単位で削除したい場合は次の方法を試してください。
ページ単位でキャッシュを削除する方法
Chromeでは標準機能として特定ページのキャッシュだけを削除するボタンはありませんが、
デベロッパーツールや特定の操作で可能です。以下の3つの方法が有効です。
- デベロッパーツールでキャッシュを無効化してリロードする
- 「サイトの設定」から該当ページのデータを削除する
- 拡張機能を使ってページ単位のキャッシュ削除を行う
1. デベロッパーツールでキャッシュを無効化してリロード
デベロッパーツールには「キャッシュ無効化」という機能があります。
これを使うと、開発中のページが常に最新の状態で読み込まれます。
- Chromeで該当ページを開く
- キーボードの
Ctrl + Shift + IまたはF12を押して開発者ツールを起動 - 右上の歯車アイコン(設定)をクリック
- 「ネットワーク」タブで「キャッシュを無効にする(DevToolsが開いている間のみ)」にチェック
- ページをリロード(
Ctrl + R)
これで開発者ツールを閉じるまでキャッシュは無効化され、最新の内容が反映されます。
ただし、この方法はツールを開いている間のみ有効です。
2. 拡張機能を利用する
Chromeウェブストアにはページ単位でキャッシュを削除できる拡張機能もあります。
例えば「Clear Cache」や「Cache Killer」などが便利です。
- Chromeウェブストアで「Clear Cache」「Cache Killer」などを検索
- 信頼できる拡張機能をインストールする
- ツールバーのアイコンから必要な時だけキャッシュをクリアできる
拡張機能は手軽に利用できるので、頻繁にページ単位のキャッシュを削除したい場合におすすめです。
デベロッパーツールを使ったキャッシュ削除の応用
デベロッパーツールではさらに細かくリソース単位でキャッシュを管理可能です。
- 「Network」タブで読み込み済みのリソース一覧が見られます
- 特定のリソースを右クリックし、「Clear Browser Cache」を選択可能
- またはリソースを右クリック→「Open in new tab」で再読み込み
- これにより該当リソースのキャッシュだけをリフレッシュできます
なお、ネットワークの「Disable cache」設定を有効にすると、開発者ツールが開いている間はキャッシュを無効にできます。
おすすめの拡張機能紹介
以下はページ単位でキャッシュを削除したい時に便利なChrome拡張機能です。
- Clear Cache
キャッシュ、Cookie、履歴などをワンクリックで簡単に削除可能。
オプションで削除対象を細かく設定できるため、目的に合わせて利用しやすい。 - Cache Killer
常にキャッシュを無効化してページをリロードできる拡張機能。
開発者向けに特化しており、リアルタイムで最新データを取得したい時に有効。 - Clear Cache for Specific Site
特定サイトのキャッシュだけをまとめて削除できる拡張機能。
頻繁に訪れるサイトのキャッシュ管理に便利。
まとめ
Chromeで特定ページのキャッシュだけを削除したい場合、以下の方法がおすすめです。
- 開発者ツールのキャッシュ無効化で一時的に最新表示
- 「サイトの設定」からドメイン単位でデータを削除
- 専用の拡張機能を導入し簡単にキャッシュ削除
すべてのキャッシュを消すとログイン状態やサイトの設定まで消えるリスクがありますが、
ページ単位での削除ならそうしたリスクを抑えつつ問題解決が可能です。
ぜひ状況に応じて使い分けてください。


