OverflowError: Python int too large to convert to C long

Last Updated on 2025年7月28日

概要

Pythonで数値演算やデータ処理を行っていると、まれに「OverflowError: Python int too large to convert to C long」というエラーに遭遇することがあります。特に大量のデータを扱う場面や、C言語と連携する拡張モジュールを使っているときに発生しやすいです。本記事では、このエラーの内容と原因、そして対処法を詳しく解説します。

目次

エラー内容

このエラーは、Pythonで扱う整数が内部的にC言語のlong型に変換される処理の際、その値が大きすぎて変換できなかったときに発生します。具体的なエラーメッセージは以下の通りです。

このエラーが出力される主な場面としては、以下のようなコードが挙げられます。

原因

Pythonの整数(int)は無限精度で拡張されるのに対し、C言語のlong型にはサイズの限界があります。Pythonの内部では問題なく扱えていても、Cライブラリに値を渡すときにオーバーフローが発生します。

原因を整理すると以下の通りです:

  • Pythonのintは大きな数値も扱える
  • 一部のライブラリ(例:ctypesstruct)はCのlongに変換しようとする
  • Cのlongは通常32bitや64bitで、上限を超えると変換できない

対処法

以下のような方法で対処可能です。

1. 数値を適切なサイズに制限する

数値がCのlongの範囲内であることを確認します。

2. Cの代わりにPythonで処理する

C関数への依存を減らすことで、エラー自体を回避することができます。Pythonで処理が完結するならば、無理にCに渡す必要はありません。

3. 64bitの型を明示的に使う

どうしてもC関数を使いたい場合は、より大きな型(たとえばctypes.c_longlong)を使うようにします。

4. structパッキング時に適切なフォーマットを指定

structモジュールでも、指定するフォーマットが不適切だとオーバーフローが発生します。

補足

このエラーはPythonだけでなく、他言語(C/C++/Javaなど)と連携する際にもよく登場します。そのため、言語間の型変換についての理解が重要です。以下のような点も覚えておくとよいでしょう。

  • Windows環境ではlongは32bit
  • LinuxやmacOSでは64bitであることが多い
  • 異なるアーキテクチャで結果が異なる場合もある

また、Python 3以降ではintの制限が緩和されていますが、外部ライブラリと連携するときには依然として注意が必要です。

まとめ

OverflowError: Python int too large to convert to C long」は、PythonのintとC言語のlongの型サイズの違いによって発生するエラーです。特にctypesstructなどの低レベル操作を行う際には、数値の大きさに注意する必要があります。

対処方法としては、数値のサイズ確認、より大きなC型の使用、Python内部での処理に留めるといったアプローチがあります。エラーが出たときは慌てず、原因を丁寧に確認して対処しましょう。