#REF!(参照が存在しません)や#VALUE!(数値にできません)エラーを簡単に直す方法とは?

Last Updated on 2025年7月28日

Googleスプレッドシートを使っていると、#REF!(参照が存在しません)#VALUE!(数値にできません) といったエラーが突然表示されることがあります。この記事では、それぞれのエラーがどんな原因で発生し、どうすれば解決できるのかを実例を交えてわかりやすく解説します。

参照が存在しません

目次

#REF!エラーが出る操作例と原因

#REF! エラーは「参照していたセルが見つからない」ときに表示されます。よくある発生手順は以下の通りです。

1. 参照していたセルを削除した

  • セル =A1+B1 のように参照していたとします。
  • その後、列Aを削除した場合、=#REF!+B1 となってしまい、#REF! が表示されます。
  • 参照が存在しません

2. 行や列の削除によって数式の参照先が消えた

  • 複数のセル範囲を指定していた(例:=SUM(A1:C1))場合に列Bを削除すると、式が壊れて #REF! になることがあります。
  • ■ 列B削除前

    ■ 列B削除後

3. 別シートや外部ファイルへのリンクが壊れた

  • 他のシートを参照する =Sheet2!A1 という式で、Sheet2 を削除したり、ファイルの接続を切ったりすると #REF! が発生します。

#VALUE!エラーが出る操作例と原因

#VALUE! エラーは、数式に不正な型(テキストや空白など)が混ざっているときに発生します。

1. 数字を扱う関数に文字列が混ざっている

  • 例:=A1+B1 のときに A1 が「りんご」、B1 が「5」の場合、#VALUE! エラーになります。
  • #VALUE!

2. セルに余計な空白や記号が入っている

  • 数値「1000」に見えても、実際には「1,000」や「1000 」など余分な記号・空白が含まれていると計算できず、エラーになります。
  • ■ 「1000」ではなく「1000 」のように空白が入っているパターン

3. 関数の引数の数が合っていない

  • =IF(A1>10, "OK") のように、IF関数の第3引数(偽だった場合の処理)を省略していて、処理が正しく動作しないケースもあります。

エラーを防ぐための対処法

#REF!エラーの対処法

  • セルや列を削除する前に、数式の依存関係を確認しましょう。
  • 必要であれば、削除前に該当セルの式を別の場所にコピーしておくことも有効です。
  • エラーが出た場合は、手動で正しい参照先を入力し直すことで復旧できます。

#VALUE!エラーの対処法

  • 文字列が混ざっていないかチェック。特に、数値と見せかけた文字列に注意。
  • 数式の構文を再確認。関数の引数の数なども見直してみてください。
  • =VALUE()=TO_PURE_NUMBER() 関数を使って強制的に数値変換する方法もあります。

まとめ

#REF!#VALUE! のエラーは、数式の仕組みやセルの動きを正しく理解することで防げます。この記事で紹介した原因と手順を知っておくだけでも、トラブルを未然に防ぐことができます。

今後はセルを削除・編集する前に数式の影響をチェックする習慣をつけましょう。