Last Updated on 2025年7月28日
Google スプレッドシートは、無料かつ高機能で、多くの人に利用されている表計算ツールです。しかし、「表を作って、関数を少し使うだけ」で終わってしまっている人も多いのではないでしょうか?
実はスプレッドシートには、知っているだけで作業効率が一気に上がる“便利ワザ”がたくさんあります。
この記事では、意外と知られていないけど実用性バツグンの小技・時短テクニックを10個厳選して紹介します。
目次
- 1. セルにプルダウンリストをつける(データ入力規則)
- 2. 条件付き書式で自動で色分け
- 3. 連番を自動で入力する方法
- 4. 行や列を固定してスクロールしやすく
- 5. TODAY関数で日付を自動表示
- 6. IMPORTRANGE関数で他シートのデータを取得
- 7. チェックボックスを使ってToDo管理
- 8. テキスト分割でセル内のデータを分ける
- 9. FILTER関数でデータを抽出
- 10. Googleフォームと連携して自動で集計
1. セルにプルダウンリストをつける(データ入力規則)
よくある入力ミスを防ぐのに便利なのが「プルダウンリスト」です。
「完了/未完了」「○/×」「レベル1~3」など、あらかじめ選択肢を設定しておくことで、セル入力のミスを減らし、見た目も整います。
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手順: 1. 入力したいセルを選択 2. メニュー「データ」→「データの入力規則」 3. 条件を「リストを直接指定」にし、項目をカンマ区切りで入力(例:完了,未完了) 4. [完了] を押すとプルダウンリストが表示されます |
2. 条件付き書式で自動で色分け
「売上が10万円以上なら緑」「在庫が0なら赤」など、データの状態に応じて色を変えることができます。視覚的に変化を付けたいときに便利です。
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手順: 1. 対象セルを選択 2. 「表示形式」→「条件付き書式」 3. 条件を指定(例:「次の値より小さい」「0」など) 4. 書式のスタイルを設定(背景色など) |
3. 連番を自動で入力する方法
1、2、3…といった連番はドラッグで自動入力できますが、動的な関数を使えば行数が増えても対応可能です。
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=ROW()-1 |
この式は「現在の行番号 -1」を返すため、2行目から始めれば「1」からスタートできます。
4. 行や列を固定してスクロールしやすく
長いデータでは見出し行や項目列がスクロールして見失いやすくなります。
そんなときは「固定表示」で見やすさをキープしましょう。
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手順: 1. 固定したい行や列の下(右)のセルをクリック 2. 「表示」→「固定」→「1行」または「現在の行まで」などを選択 |
5. TODAY関数で日付を自動表示
作業日や提出日など、今日の日付を自動で表示したい場合は =TODAY() を使いましょう。
シートを開いたその日の日付が常に表示されるので、更新管理などに役立ちます。
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=TODAY() |
6. IMPORTRANGE関数で他シートのデータを取得
複数のスプレッドシート間でデータを共有したいときに便利なのが IMPORTRANGE 関数です。
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=IMPORTRANGE("スプレッドシートのURL", "シート名!A1:B10") |
初回は「アクセスを許可」する必要がありますが、これを使えばシート間の手動コピーが不要になります。
7. チェックボックスを使ってToDo管理
スプレッドシートは、タスク管理にも向いています。「挿入」→「チェックボックス」を使えば、クリック一つで進捗がわかるToDoリストが簡単に作れます。
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使い方の例: - チェック済みで行の色を変えるには条件付き書式を併用 - =IF(チェック列=TRUE,"完了","未完了") なども活用可 |
8. テキスト分割でセル内のデータを分ける
1つのセルに「名前,メールアドレス」など複数のデータが入っているときは、「テキストを列に分割」で一気に整理できます。
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手順: 1. 分割したいセルを選択 2. 「データ」→「テキストを列に分割」 3. 区切り文字(カンマ、スペース、カスタム)を選ぶ |
9. FILTER関数でデータを抽出
「特定条件に一致するデータだけを表示したい」ときは FILTER関数が便利です。
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=FILTER(A2:B100, B2:B100="完了") |
この関数は「範囲の中から、指定条件に一致する行だけを返す」ものです。
自動抽出として、別シートへの集計などにも使えます。
10. Googleフォームと連携して自動で集計
Googleフォームとスプレッドシートは自動連携が可能です。
たとえばアンケートや申請フォームを作成し、回答をスプレッドシートで自動収集・分析できます。
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手順: 1. Googleフォームを作成 2. 設定 → 回答 → スプレッドシートとリンク 3. 回答がリアルタイムでシートに反映されます |
これにより、業務でよくある「Excel転記の手間」などが大幅に削減できます。
まとめ
Googleスプレッドシートには、意外と知られていない便利なワザがたくさんあります。
今回紹介した10の小技を活用すれば、作業スピードの向上・ミスの削減・見やすさの改善が期待できます。
まとめると、以下のようなシーンで特に役立ちます:
- チーム作業の共有・チェック体制を整えたい
- 繰り返し作業を効率化したい
- データを見やすく、自動化したい
スプレッドシートは「関数だけ」ではなく、「UI操作や設定の工夫」で大きく使いやすくなります。
まずは1つでも今日から取り入れてみて、快適なスプレッドシートライフを始めてみましょう!


