Last Updated on 2025年7月28日
概要
Windows 10以降では「クリップボード履歴」機能により、コピーしたテキストや画像の履歴を呼び出せるようになりました。
CTRL + C でコピーした内容は一つだけが記憶されますが、クリップボード履歴を有効化することで、過去にコピーした複数の内容を保存し、いつでも再利用できます。
目次
クリップボード履歴を有効にする
- Windowsキー + I で「設定」を開く
- 「システム」を選択
- メニューから「クリップボード」をクリック
- 「クリップボード履歴」をオンにする
この設定により、以降にコピーした項目が履歴として保存され、最大25件まで一覧で呼び出せます。
コピー履歴を呼び出す方法
- 任意のテキスト入力欄にカーソルを置く
- キーボードで Windowsキー + V を押す(ctrl+vではありません)
- 表示された履歴パネルから目的の項目をクリックして貼り付け
履歴は日付と時間が表示され、どのコピー内容か見分けやすくなっています。
テキストだけでなく、画像も履歴に保存可能です。
よく使う項目をピン留めする
- Windowsキー + V で履歴パネルを開く
- ピンアイコンをクリックして項目を固定
ピン留めすると、履歴がクリアされても保持されるようになります。
特定のURLや定型文など、頻繁に使う内容を残しておくのに便利です。
履歴をクリアする方法
- Windowsキー + V を押してパネルを開く
- 「すべてクリア」ボタンをクリック
ピン留めされた項目は削除されず、その他の履歴がすべて消えます。
また「設定」→「クリップボード」→「クリアボタン」で同様に消去できます。
便利な活用テクニック
- 複数項目を一括貼り付けするには、履歴パネルから順にクリック
- ExcelやWordなどで定型文を準備しておき、ピン留めして再利用
- 画像コピーも履歴保存されるので、スクショやロゴ貼り付けに使える
- パスワード等の機密情報を一時コピー後は履歴をクリアしてリスクを下げる
注意点とセキュリティ
- 履歴には機密性の高い情報も保存されるため、不用意に他人と共有しない
- パスワードや秘密鍵はコピー後すぐ履歴から削除する
- 同期機能を使う場合、Microsoftアカウントが乗っ取られると履歴が漏れるリスクあり
- 共有PCでは履歴機能を無効にするか、使い終わったらクリアが望ましい
- 企業利用では情報セキュリティガイドラインを遵守すること
まとめ
Windowsのクリップボード履歴は、コピーした内容を複数保存・再利用できる強力な機能です。
Windowsキー + V で簡単に履歴呼び出し、ピン留めや履歴削除も手軽に操作できます。
個人的な作業効率向上には非常に有効ですが、機密情報を扱う際には履歴内容の管理に注意する必要があります。
普段の資料作成やメール作成、プログラミングなどさまざまな場面で役立つ機能ですので、ぜひ活用してみてください。


