Last Updated on 2025年7月28日
Windows 11では、デフォルト設定でファイル拡張子(.txt や .jpg など)が非表示になっています。しかし、セキュリティやファイルの判別を正確に行うためには、常に拡張子を表示しておくのがおすすめです。この記事では、エクスプローラーで拡張子を常に表示する設定方法について、画像なしでもわかりやすく手順を解説します。
目次
- なぜ拡張子を表示するべきか?
- 拡張子を常に表示する設定手順
- 拡張子表示が無効になる原因と対処法
- 設定画面へのショートカット方法
- レジストリを使った設定(上級者向け)
- よくある質問とトラブルシューティング
- まとめ
なぜ拡張子を表示するべきか?
ファイルの拡張子を表示することには、以下のような利点があります。
- 実行ファイル(.exe)と画像ファイル(.jpgなど)の見分けがつく
- マルウェアやウイルスの偽装を見破りやすくなる
- ファイルを別形式に変換する際の確認がしやすくなる
- バッチ処理やスクリプト実行時に拡張子が必要になる
特にセキュリティ面で、拡張子が見えない状態はリスクになります。
拡張子を常に表示する設定手順
Windows 11でファイル拡張子を表示させるには、以下の手順に従ってください。
- エクスプローラーを開く(Win + Eキー)
- 上部メニューの「表示」をクリック
- 「表示」→「表示オプション」→「ファイル名拡張子」をクリック
- チェックが入った状態であれば、拡張子が表示されるようになります
設定が反映されると、ファイル名の末尾に「.txt」「.jpg」「.exe」などの拡張子が表示されるようになります。
拡張子表示が無効になる原因と対処法
何らかの理由で拡張子が再び非表示になることがあります。考えられる原因と対処法をまとめました。
- Windowsのアップデートにより設定が初期化された
- 他のアカウントでログインしている
- グループポリシーやレジストリの設定が上書きされている
再び設定手順を実行するか、レジストリを確認してください(後述)。
設定画面へのショートカット方法
設定画面に素早くアクセスしたい場合は、以下のコマンドを「ファイル名を指定して実行」から実行することで、直接開くことができます。
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1 |
control folders |
このコマンドで「フォルダーオプション」ウィンドウが開きます。
- 「表示」タブを選択
- 「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す
- 「適用」→「OK」で完了
こちらの方法はより細かな設定を行いたいときにも便利です。
レジストリを使った設定(上級者向け)
グループポリシーやローカル設定が効かない場合、レジストリで直接設定することも可能です。以下の手順に従って操作してください。
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1. Win + R → 「regedit」と入力してEnter 2. 以下のキーへ移動 HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced 3. 値名「HideFileExt」を探す 4. 値を「0」に変更(0 = 表示、1 = 非表示) 5. レジストリエディターを閉じ、PCを再起動またはサインアウト |
※レジストリ操作は慎重に行ってください。バックアップを取ることを強く推奨します。
よくある質問とトラブルシューティング
- Q: 拡張子が表示されないファイルがあるのはなぜ?
一部のシステムファイルやショートカットは特殊な形式のため、表示されない場合があります。 - Q: 拡張子を変更してもファイルが開けなくなった
拡張子の変更によって関連付けが壊れる場合があります。元の拡張子に戻してください。 - Q: 一部のファイルだけ拡張子が表示されない
隠しファイル設定が影響している可能性があります。「隠しファイル」表示をONにして確認してください。
まとめ
Windows 11ではセキュリティと利便性のため、ファイルの拡張子を常に表示させておくのが基本です。初心者の方はエクスプローラーの設定から、上級者はレジストリを使うことで、より柔軟な管理が可能になります。
環境やバージョンによって若干の違いがあるかもしれませんが、基本の操作はほとんど共通です。一度設定すれば、以後のファイル管理が格段にしやすくなります。
不具合が出た場合でも、この記事内の「よくある質問と対処法」を参考に、落ち着いて対応してください。


