Last Updated on 2025年7月28日
PCを使っていると、突然「システムに接続されたデバイスが機能していません」というエラーメッセージが表示され、デバイスが使えなくなったり、ファイルにアクセスできなくなったりすることはありませんか? このエラーは、PCに接続されている何らかのハードウェアデバイスが、正しく動作していない状態を示しています。
このエラーが表示されると、外付けHDDやUSBメモリが認識されない、プリンターが動かない、さらにはシステムの起動に問題が生じるなど、様々な不具合が発生し、PCの利用に支障をきたします。今回は、このエラーが発生する主な原因と、Windows 11を例に、ご自身でできる具体的な対処法について詳しく解説します。USBデバイスの問題からディスクの故障といった深刻なケースまで、様々なパターンをご紹介しますので、ぜひ快適なPC環境を取り戻すために役立ててください。
目次
- 1. 「システムに接続されたデバイスが機能していません」とは?
- 2. エラーが発生する主な原因
- 3. まず試すべき!簡単な対処法
- 4. Windows 11で試す!より詳細な対処法
- 5. それでも解決しない場合の最終手段
1. 「システムに接続されたデバイスが機能していません」とは?
「システムに接続されたデバイスが機能していません」というエラーは、Windowsが、PCに物理的に接続されている、またはシステムに認識されている何らかのハードウェアデバイスとの通信に失敗している状態を指します。
この「デバイス」は、USBメモリ、外付けHDD、プリンター、キーボード、マウス、ウェブカメラなど、外部から接続する周辺機器だけでなく、PC内部のストレージ(HDD/SSD)やグラフィックカード、ネットワークアダプターなどのコンポーネントである可能性もあります。エラーが表示される具体的なタイミングや、どのデバイスを使用している時に発生するかによって、原因を絞り込むことができます。
2. エラーが発生する主な原因
このエラーが発生する原因は多岐にわたりますが、主なものとしては以下の点が挙げられます。
- USBデバイス関連の問題:
- USBケーブルの断線や損傷
- USBポートの物理的な故障や一時的な不具合
- USBデバイス自体の故障や一時的な不具合
- USBデバイスへの電源供給不足
- ストレージ(HDD/SSD)関連の問題:
- 内蔵/外付けHDDやSSDの物理的な故障、または論理エラー
- ストレージケーブル(SATAケーブルなど)の接続不良や損傷
- ストレージコントローラードライバーの不具合
- ドライバーの問題:
- デバイスドライバーが古い、破損している、またはWindows 11と互換性がない
- ドライバーの競合
- Windowsシステムの問題:
- Windowsの一時的な不具合、システムファイルの破損
- Windows Updateの失敗
- ハードウェアの故障:
- マザーボード、PCIeスロットなどの故障
- 電源ユニットの供給不足または故障
3. まず試すべき!簡単な対処法
「システムに接続されたデバイスが機能していません」エラーが発生したら、まずは以下の簡単な対処法から試してみましょう。多くの場合、これらの基本的な手順で問題が解決します。
3-1. デバイスとPCを再起動する
最もシンプルですが、一時的なシステムやデバイスの不具合が原因の場合、再起動で解決することがよくあります。問題のあるデバイスが外部接続であれば一度取り外してからPCを再起動し、その後再接続してみてください。
3-2. 別のポートやケーブルを試す
USBデバイスの場合、別のUSBポート(PCの背面ポート、USB 2.0と3.0など)に接続し直したり、別のUSBケーブルを試したりしてみてください。ケーブルの断線やポートの故障が原因である可能性も考えられます。
プリンターなどの場合は、別のUSBポートや、可能であれば別の接続方法(Wi-Fi、有線LANなど)を試してみましょう。
3-3. 別のPCでデバイスを試す
もし可能であれば、問題のデバイスを別のPCに接続して認識されるか確認します。これで認識されれば、問題は元のPC側にあると判断できます。認識されない場合は、デバイス自体が故障している可能性が高いです。
3-4. デバイスの電源を確認する
外付けHDDやプリンターなど、外部電源が必要なデバイスの場合、電源アダプターが正しく接続されているか、電源が入っているかを確認してください。
4. Windows 11で試す!より詳細な対処法
基本的な対処法で解決しない場合、Windows 11の詳細な設定やドライバーの問題にアプローチしてみましょう。
4-1. デバイスマネージャーで問題のあるデバイスを確認する
デバイスマネージャーを開き、どのデバイスに問題があるかを確認します。通常、問題のあるデバイスには黄色い三角形の警告マークや、赤い「×」マークが付いています。
- Windowsのスタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
- 一覧の中から、黄色い警告マークや赤い「×」マークが付いているデバイスを探します。特に「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」「ディスクドライブ」「不明なデバイス」などの項目を確認します。
- 該当するデバイスが見つかったら、それを右クリックし、「プロパティ」を選択して、エラーの詳細やデバイスの状態を確認します。
4-2. USBデバイス関連の問題に対処する
USBデバイスでエラーが発生している場合、以下の方法を試します。
- USBコントローラーの再インストール:
デバイスマネージャーの「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」を展開し、すべての「USB ルート ハブ」や「USB ホスト コントローラー」を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。アンインストール後、PCを再起動すると、Windowsが自動的にドライバーを再インストールします。
(※この操作により、一時的にUSBキーボードやマウスが使えなくなる可能性があります。ノートPCの場合は内蔵キーボード/タッチパッド、デスクトップPCの場合はPS/2ポートのキーボード/マウスを使用するか、作業前に準備しておくと良いでしょう。)
- USBルートハブの電源管理設定を見直す:
デバイスマネージャーの「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」から「USB ルート ハブ」のプロパティを開き、「電源の管理」タブで「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します。複数の「USB ルート ハブ」がある場合はすべて設定変更します。
4-3. ストレージ(HDD/SSD)関連の問題に対処する
内蔵または外付けのストレージでエラーが発生している場合、以下の方法を試します。
- ディスクのエラーチェック(chkdsk)を実行する:
物理的なエラーや論理エラーを確認・修復できます。
- Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します(例: C:ドライブをチェックする場合)。
chkdsk C: /f /r - 再起動を促されたらPCを再起動し、チェックを実行させます。
- SATAケーブルの接続確認:
デスクトップPCの場合、PCケースを開けてHDD/SSDのSATAケーブル(データ用と電源用)がしっかりと接続されているか確認します。可能であれば、別のSATAポートやケーブルを試すのも有効です。
(※PCケースを開ける作業は、PCの保証を無効にする可能性があるため、自己責任で行ってください。自信がない場合は専門家にご相談ください。)
4-4. ドライバーを更新または再インストールする
問題のあるデバイスのドライバーが古い、破損している、またはWindows 11と互換性がない場合、エラーが発生します。ドライバーの更新または再インストールを試みましょう。
- 「デバイスマネージャー」を開きます。(上記4-1の手順1)
- 問題のあるデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択し、「ドライバーを自動的に検索」を試します。
- 自動検索で解決しない場合は、再度右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。アンインストール後、PCを再起動するとWindowsが自動的にドライバーを再インストールします。
- それでも解決しない場合、PCメーカーやデバイスメーカーの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードして手動でインストールすることを検討してください。
4-5. システムファイルチェッカーを実行する
Windowsの重要なシステムファイルが破損していると、デバイスの認識や機能に影響が出ることがあります。システムファイルチェッカー(SFC)ツールは、破損したシステムファイルを検出して修復するのに役立ちます。
- Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトウィンドウで、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
sfc /scannow - スキャンが完了するまで待ちます。完了後、問題が検出されて修復されたかどうかのメッセージが表示されます。
- PCを再起動し、エラーが解消されるか確認します。
4-6. Windows Updateを実行する
最新のWindows Updateには、システムの安定性向上や既知のバグ修正、新しいドライバーの提供などが含まれていることがあります。まだ試していない場合は、必ず実行しましょう。
- Windowsのスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
- 左側のメニューから「Windows Update」をクリックします。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、利用可能な更新プログラムがあればインストールします。
5. それでも解決しない場合の最終手段
上記の対策をすべて試してもエラーが解決しない場合、より深刻なハードウェアの問題が考えられます。以下の最終手段を検討してください。
- システムの復元:
以前に復元ポイントを作成している場合、問題発生前の状態にシステムを戻すことで解決する可能性があります。エラーが発生し始めた時期を特定し、その前の復元ポイントを選択します。
- BIOS/UEFI設定の確認:
PCのBIOS/UEFI設定で、関連するデバイスが無効になっていないか、または適切なモードに設定されているか確認します。特にストレージのSATAモード(AHCIなど)を確認する場合などです。
(※BIOS/UEFI設定はPCのメーカーやモデルによって異なります。操作を誤るとPCが起動しなくなる可能性があるため、自信がない場合はメーカーのサポート情報や専門家にご相談ください。)
- ハードウェアの交換または修理:
デバイス自体(USBメモリ、外付けHDDなど)が故障している場合は、交換が必要です。PC内部のコンポーネント(HDD/SSD、マザーボードなど)の故障が疑われる場合は、専門のPC修理業者に相談するか、自力で交換できる場合は交換を検討します。
- Windowsの初期化(リセット)またはクリーンインストール:
ソフトウェア的な問題を全て排除するための最終手段です。これにより、システム内の破損や競合が解消される可能性があります。必ず事前に重要なデータのバックアップを取ってください。
まとめ
「システムに接続されたデバイスが機能していません」というエラーは、ハードウェアとソフトウェアの両面から原因を探る必要がある複雑な問題です。まずは簡単な再起動やケーブルの確認から始め、デバイスマネージャーで問題のデバイスを特定し、ドライバーの更新やUSBポートの電源管理設定を見直すといった詳細な対処法を順に試してみてください。
万が一、これらの対策でも解決しない場合は、物理的な故障の可能性も視野に入れ、専門家のサポートを検討することが重要です。日頃からPCのメンテナンスを心がけ、大切なデータをバックアップしておくことで、このようなトラブルに冷静に対処できるようになります。


