Last Updated on 2025年7月28日
Windowsを利用する上で、セキュリティの強化や新機能の追加のために不可欠なWindows Update。しかし、まれに更新プログラムを適用した後に、システムが不安定になったり、特定のアプリケーションが起動しなくなったり、予期せぬエラーが発生したりすることがあります。このような「更新のせいでPCの調子が悪くなった」という事態は、日々のPC利用に大きな支障をきたし、非常に困惑するでしょう。
幸いなことに、Windowsには不具合を引き起こした可能性のある更新プログラムをアンインストールする機能や、システムを以前の状態に戻す機能が備わっています。本記事では、Windows Update後にシステムが不安定になった場合の具体的な対処法として、問題のある更新プログラムのアンインストール方法や、システムの復元ポイントの利用方法を詳しく解説します。段階的に試せる効果的な解決策をご紹介しますので、ぜひPCを安定した状態に戻し、快適な利用環境を取り戻すために役立ててください。
目次
- 1. Windows Update後に不安定になる主な原因
- 2. まず試すべき基本的な対処法
- 3. 更新プログラムをアンインストールする
- 4. システムの復元ポイントを利用する
- 5. その他の解決策と注意点
1. Windows Update後に不安定になる主な原因
Windows Update後にシステムが不安定になる主な原因は以下の通りです。
- 更新プログラムのバグ: まれに、Microsoftがリリースした更新プログラム自体にバグが含まれており、特定の環境で不具合を引き起こすことがあります。
- ドライバーの互換性問題: 更新プログラムが適用された際に、既存のハードウェアドライバーとの間に互換性の問題が生じ、デバイスが正常に動作しなくなったり、システムがクラッシュしたりすることがあります。
- アプリケーションとの競合: 特定の更新プログラムが、インストールされているアプリケーション(特にセキュリティソフトやユーティリティ)と競合し、アプリの起動不良やシステム全体の不安定化を引き起こすことがあります。
- 不完全な更新の適用: アップデートプロセス中にPCがシャットダウンされたり、インターネット接続が途切れたりするなど、何らかの理由で更新が不完全に適用された場合、システムファイルが破損し不安定になることがあります。
2. まず試すべき基本的な対処法
システムが不安定になったと感じたら、まずは以下の基本的な対処法から試してみましょう。意外とシンプルな方法で解決することがあります。
2-1. PCの再起動
PCの一時的な不具合や、更新適用後の処理が完全に終わっていない場合、再起動するだけで問題が解決することがよくあります。起動時に残っていた更新処理が完了したり、一時的なシステムリソースの競合が解消されたりする可能性があります。
2-2. 追加のWindows Updateを確認する
問題を引き起こした更新プログラム自体に修正パッチがリリースされている場合があります。または、不完全な更新のために、追加のアップデートが必要なこともあります。
- 「スタート」メニューから「設定」を開き、「Windows Update」へ進みます。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、利用可能な更新があればインストールします。
- 更新完了後、PCを再起動します。
3. 更新プログラムをアンインストールする
問題の原因が特定のWindows Updateプログラムであると特定できた場合、その更新プログラムをアンインストールすることで、システムを安定した状態に戻せる可能性があります。
- 「スタート」メニューから「設定」を開き、「Windows Update」へ進みます。
- 「更新の履歴」をクリックします。
- 「更新プログラムをアンインストールする」リンクをクリックします。これにより、「コントロールパネル」の「インストールされた更新プログラム」画面が開きます。
- 更新プログラムの一覧が表示されます。通常、インストール日順に並べ替えると、最近インストールされた更新プログラムが見つけやすくなります。
- 問題を引き起こしていると思われる更新プログラムを選択し(通常はKBで始まる番号のものです)、上部の「アンインストール」をクリックします。
- 確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックし、アンインストールプロセスを完了させます。
- アンインストール後、PCの再起動を求められる場合がありますので、指示に従って再起動します。
注意点:
- アンインストールできる更新プログラムは限られています。セキュリティアップデートなど、一部の重要な更新はアンインストールできない場合があります。
- アンインストール後も同じ更新プログラムが自動的に再インストールされる可能性があります。その場合は、「更新を7日間一時停止」などの機能を使って一時的に更新を停止し、Microsoftからの修正プログラムのリリースを待つのが賢明です。
4. システムの復元ポイントを利用する
更新プログラムのアンインストールができない場合や、アンインストールしても問題が解決しない場合は、システムを以前の正常な状態に戻す「システムの復元」機能が非常に有効です。この機能は、問題が発生する前の復元ポイント(システムが自動的に作成するか、手動で作成したもの)にシステムファイルを戻します。
注意点:
- システムの復元は、復元ポイント作成後にインストールされたアプリケーションやドライバーを削除する可能性があります。個人ファイル(ドキュメント、写真など)は削除されません。
- 必ず問題が発生する前の復元ポイントを選択してください。
- Windowsの検索バーに「復元ポイントの作成」と入力し、表示されたアプリを開きます。
- 「システムの保護」タブで「システムの復元」ボタンをクリックします。
- 「システムの復元」ウィザードが起動します。「次へ」をクリックします。
- 利用可能な復元ポイントの一覧が表示されます。「その他の復元ポイントを表示する」にチェックを入れると、より多くの選択肢が表示される場合があります。
- 問題が発生する直前の日付の復元ポイントを選択します。どの復元ポイントが適切か判断できない場合は、Windows Updateを適用した日付の直前のポイントを選ぶと良いでしょう。
- 「影響を受けるプログラムの検出」をクリックすると、その復元ポイントに戻すことで影響を受けるプログラムやドライバーの一覧が表示されます。確認後「閉じる」をクリックします。
- 「次へ」をクリックし、選択した復元ポイントを確認したら「完了」をクリックします。
- 最終確認のメッセージが表示されたら「はい」をクリックします。PCが再起動し、システムの復元が開始されます。このプロセスには時間がかかります。
復元が完了したら、PCが安定した状態に戻ったか確認してください。
5. その他の解決策と注意点
上記の主要な対処法で解決しない場合、以下の点を追加で確認してみましょう。
5-1. ドライバーのロールバックまたは更新
更新プログラムが特定のハードウェアドライバーと競合している場合、そのドライバーを以前のバージョンに戻す(ロールバック)か、最新版に更新することで解決することがあります。
- デバイスマネージャーを開きます。(Windowsの検索バーに「デバイスマネージャー」と入力)
- 問題が発生していると思われるデバイス(例:ディスプレイアダプター、サウンド、ネットワークアダプターなど)のカテゴリを展開します。
- 該当デバイスを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「ドライバー」タブをクリックします。
- 「ドライバーを元に戻す」ボタンが有効な場合は、クリックして以前のバージョンに戻します。
- もし「ドライバーを元に戻す」が利用できない、または問題が解決しない場合は、「ドライバーの更新」をクリックして最新版を検索するか、PCメーカーやハードウェアメーカーの公式サイトから最新ドライバーをダウンロードして手動でインストールします。
5-2. システムファイルチェッカー (SFC) の実行
更新プロセス中にシステムファイルが破損した可能性がある場合、SFCツールが役立ちます。
- Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトウィンドウで、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
sfc /scannow - スキャンが完了するまで待ちます。完了後、PCを再起動し、問題が解消されるか確認します。
5-3. セーフモードで起動して問題の切り分け
問題が特定のサードパーティ製アプリケーションやドライバーに起因している可能性もあります。セーフモードで起動すると、必要最小限のドライバーとサービスのみでWindowsが動作するため、問題が解消される場合があります。
- セーフモードで問題が発生しない場合、インストールされているアプリケーションやドライバーのいずれかが原因である可能性が高いです。最近インストールしたものをアンインストールしてみるなどの対処を試します。
5-4. 更新の一時停止と問題の報告
もし特定の更新プログラムが繰り返し問題を引き起こす場合、一時的にWindows Updateを一時停止し、Microsoftに問題(フィードバックハブを通じて)を報告することを検討しましょう。これにより、将来の修正プログラムのリリースにつながる可能性があります。
- 「設定」→「Windows Update」へ進みます。
- 「更新を7日間一時停止」または「詳細オプション」から更新の一時停止設定を行います。
まとめ
Windows Update後にシステムが不安定になるという問題は、多くのユーザーが経験する可能性がありますが、更新プログラムのアンインストールやシステムの復元といった強力な回復ツールがWindowsには備わっています。まずは再起動や追加のアップデート確認といった基本的な手順から始め、原因を特定し、段階的に解決策を試していきましょう。
それでも解決しない場合は、ドライバーのロールバック、システムファイルのチェック、セーフモードでの切り分けなども有効です。これらの手順を踏むことで、PCを安定した状態に戻し、再び快適に利用できるようになるはずです。万が一の事態に備え、普段から重要なデータのバックアップと、定期的な復元ポイントの作成を心がけることも非常に重要です。


