「ディスクの管理」が開けない、またはディスクが表示されない時の対処法

Last Updated on 2025年7月28日

「ディスクの管理」は、パソコンのストレージ状況を確認したり、新しいドライブをフォーマットしたりする際に非常に便利なツールです。しかし、突然「ディスクの管理」が開かなくなったり、接続しているはずのディスクが表示されなくなったりといった問題に直面することがあります。このような状況は、システムやハードウェアのどこかに問題が発生していることを示唆しており、非常に困惑するものです。

本記事では、このようなトラブルに遭遇した際に試せる具体的な対処法を解説します。主に、以下の3つのアプローチに焦点を当てて、段階的に解決策を探っていきましょう。

1. サービスの起動状態を確認する

「ディスクの管理」が正しく機能するためには、いくつかの関連サービスが正常に動作している必要があります。これらのサービスが停止している、あるいは不具合を起こしている場合、「ディスクの管理」が開かない原因となることがあります。

特に確認すべき主要なサービスは以下の通りです。

  • Virtual Disk (仮想ディスク):ディスクやボリュームの管理を担当するサービスです。
  • Plug and Play (プラグ アンド プレイ):新しいハードウェアの検出と設定を自動的に行うサービスです。
  • Remote Procedure Call (RPC):Windowsのプロセス間通信を管理するサービスです。

これらのサービスの起動状態を確認し、必要に応じて再起動する手順を解説します。

  1. 「サービス」の起動:Windowsの検索バーに「サービス」と入力し、「サービス」デスクトップアプリを開きます。
  2. 対象サービスの確認:サービスの一覧から上記のサービスを探します。
  3. 状態の確認と再起動
    • 「状態」の列が「実行中」になっているかを確認します。
    • もし「実行中」になっていない場合は、サービス名を右クリックし、「開始」を選択します。
    • すでに「実行中」の場合でも、一度「再起動」を試すことで問題が解消されることがあります。右クリックして「再起動」を選択してください。
  4. スタートアップの種類:サービスの「スタートアップの種類」が「自動」になっていることも確認しましょう。もし異なる場合は、サービスを右クリックして「プロパティ」を選択し、「スタートアップの種類」を「自動」に設定して「適用」→「OK」をクリックします。

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2. コマンドプロンプトでのディスク再スキャン

サービスの状態に問題がない場合でも、システムがディスク情報を正しく認識できていない可能性があります。このような場合、コマンドプロンプトを使って手動でディスクの再スキャンを行うことで、問題が解決することがあります。

  1. 管理者としてコマンドプロンプトを起動:Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、「コマンド プロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  2. diskpartの起動:コマンドプロンプトが起動したら、diskpartと入力してEnterキーを押します。これにより、ディスク管理ユーティリティが起動します。
  3. ディスクの再スキャンdiskpartのプロンプトが表示されたら、rescanと入力してEnterキーを押します。
    • このコマンドは、システムに接続されているすべてのディスクを再スキャンするように指示します。
    • 再スキャンが完了すると、「DiskPart はディスクとボリュームの構成を正常に再スキャンしました。」のようなメッセージが表示されます。
  4. diskpartの終了exitと入力してEnterキーを押し、diskpartを終了します。
  5. コマンドプロンプトの終了:もう一度exitと入力してEnterキーを押し、コマンドプロンプトを閉じます。

再スキャン後、「ディスクの管理」を再度開いて、ディスクが正しく表示されるようになったか確認してください。

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3. デバイスマネージャーからの確認とドライバーの更新

上記の対処法で改善が見られない場合、ディスクドライブやストレージコントローラーのドライバーに問題がある可能性も考えられます。デバイスマネージャーからこれらのデバイスの状態を確認し、必要に応じてドライバーを更新してみましょう。

  1. デバイスマネージャーの起動:Windowsの検索バーに「デバイスマネージャー」と入力し、開きます。
  2. ディスクドライブの確認:「ディスク ドライブ」の項目を展開し、接続されているはずのディスクが表示されているか確認します。
  3. ストレージコントローラーの確認:「記憶域コントローラー」や「IDE ATA/ATAPI コントローラー」などの項目も展開し、異常がないか確認します。
  4. ドライバーの更新
    • もしデバイス名に黄色い三角の警告マークなどが表示されている場合は、そのデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
    • 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択し、指示に従ってドライバーを更新します。
    • 更新後、パソコンの再起動を促される場合がありますので、指示に従ってください。
  5. デバイスの再インストール (最終手段):ドライバーの更新で改善しない場合、問題のあるデバイスを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択し、パソコンを再起動します。再起動時にWindowsが自動的にドライバーを再インストールすることがあります。

これらの対処法を順番に試すことで、「ディスクの管理」の問題が解決される可能性が高まります。それでも解決しない場合は、ハードウェアの故障など、より深刻な問題の可能性も考えられますので、専門家への相談も検討してください。